筑波大学アドミッションセンターは、文部科学省より大学入学者選抜改革推進委託事業(観点別学習状況の評価の活用)の選定を受け、令和4年度から3年間「観点別学習状況の評価の運用実態を踏まえた大学入学者選抜および大学入学後の学修指導への活用可能性の検討」に取り組んでいます。このホームページは本委託事業の成果等を公表することを目的としています。
本調査研究は、茨城県教育委員会と連携して、以下の3つの課題に取り組むことにより、高等学校での学習の成果、とりわけ観点別学習状況の評価を大学入学者選抜、および大学入学後の学習指導にどのように活用していくか、その可能性と課題の析出を試みるものです。
課題① 入学者選抜を運営する当事者として、高等学校における観点別学習状況の評価の趣旨や実際の評価方法、および高等学校の学習指導における活用のされ方について、聞き取り調査や質問紙調査などによって理解を深めます。調査を通じて、大学において活用するに際しての基本的な心得や体勢を構築します。同時に、研究活動を通して代表大学が得た観点別学習状況に対する学びや理解の深まりを、シンポジウムの開催や文書媒体の刊行を通じて他の大学や関係機関と共有します。
課題② 茨城県内の高等学校や、先駆的に観点別学習状況の評価に取り組んでいる他県教育委員会への聞き取り調査を行い、実態を調査します。調査結果を茨城県の教育委員会や県立高校と共有することで、その活用方法や適切な配点を検討する際の手がかりを得ることを試みます。
課題③ 代表大学が開学以来行ってきた、高等学校における評定平均と大学入学後の学修成績に関するデータの再整理を行います。観点別評価と入学後の学修成績との関係を比較するための準備をするとともに、学修指導における活用の可能性を検討します。